VAIO株式会社(VAIO)は2014年7月1日、都内で設立会見を開催し、ソニーから日本産業パートナーズへのPC事業謙譲を受け設立された同社の事業開始を発表した(写真1)。

写真1●VAIO代表取締役社長の関取高行氏(写真中央)、執行役員副社長の赤羽良介氏(写真左)、執行役員の花里隆志氏(写真右)
写真1●VAIO代表取締役社長の関取高行氏(写真中央)、執行役員副社長の赤羽良介氏(写真左)、執行役員の花里隆志氏(写真右)
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 会見に登壇したVAIO代表取締役社長の関取高行氏は、「ようやくスタートラインに立てた。これからVAIOという商品をどのような哲学でお届けしていくのか、ご説明したい」と切り出し、今後の商品企画、開発、販路などを説明した。事業謙譲後、初となる製品としてはソニー時代のモデルをベースとした「VAIO Pro 11」「同13」「VAIO Fit 15E」を披露。一般向けには7月1日より、法人向けには8月上旬より受注を開始する。

「本質+α」をキーワードに、一点突破の発想や審美眼を追求

 関取氏は1984年にソニーに入社し、以後エレクトロニクス事業を経てVAIO事業の経営企画を手がけてきたという(写真2)。個人的な信念として関取氏は、「PCはなくならない」と主張する。「スマートフォンやタブレットが普及しても、真剣に向き合う作業、何かを生み出す作業ではPCが必要。市場を冷静に見ると成熟期に入ったが、PCは道具としての進化が問い直されており、本質的機能や性能を追求しなければならない」(関取氏)と分析する。

写真2●VAIO代表取締役社長の関取高行氏
写真2●VAIO代表取締役社長の関取高行氏
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