写真●大塚製薬がMR向けに導入したデルのWindowsタブレット「Venue 11 Pro」
写真●大塚製薬がMR向けに導入したデルのWindowsタブレット「Venue 11 Pro」
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 大塚製薬は2014年6月末に、全ての医薬情報担当者(MR)が利用する目的で、デルのWindowsタブレット「Venue 11 Pro」を1900台導入した(写真)。2014年7月2日に日本マイクロソフトとデルが発表した。

 大塚製薬は2010年6月に、MR向けにiPadを導入していた(関連記事)。今回、iPadとノートPCをWindowsタブレットに統合したのは、端末の一元化による生産性の向上が理由だという。2014年6月にiPadの契約更新が迫っていたため、端末の一元化に踏み切った。

 これまでMRは医薬関係者向けのプレゼンテーションにiPadを利用し、業務報告や資料作成にはノートPCを使っていた。そのため、iPadとノートPCで資料を共有する際に手間や時間がかかるという課題があった。Venue 11 Proをキーボードとセットで購入することで、タブレットとノートPCの両方の作業を1台でこなせる。ノートPCとして利用する場合、これまでと同様に業務システムと連携できることも利点だとしている。

 端末の一元化により、端末やキッティング作業の費用のほかに、従来は一部iPadとノートPCで2台分かかっていた通信費などを含めて、導入・管理費用を約50%削減できるという。OSはWindows 8.1 Enterpriseを搭載。Windows 8.1 Pro以上でサポートしている暗号化機能「BitLocker」により、万一の端末の紛失や盗難時にも、データ漏洩のリスクを抑止できるとのことだ。