写真1●発表会で新サービスの内容を説明する代表取締役兼創業者の池田武弘氏
写真1●発表会で新サービスの内容を説明する代表取締役兼創業者の池田武弘氏
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写真2●「ワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE SIMカード」月額480円プランのパッケージ
写真2●「ワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE SIMカード」月額480円プランのパッケージ
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 ワイヤレスゲートは2014年7月1日、「ワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE SIMカード」を発表した。全国約4万カ所の無線LANスポットを提供している「ワイヤレスゲート Wi-Fi」と、NTTドコモのXiエリアに対応予定のLTE通信を利用できるサービスである。同日、ヨドバシカメラとヨドバシドットコムで先行予約の受付を始めた。販売開始は9月1日から。

 提供プランは4つで、いずれも月額料金は税込み。月額480円プランは「業界最安値だと認識している」(代表取締役兼創業者の池田武弘氏、写真1)というもの。LTEの下り通信速度は250kbpsが上限で、月間データ通信量制限は設けていない(写真2)。ほか3つのプランは、LTEの下り通信速度は最大150Mbpsで同じ。月間データ通信量制限が異なる。月額920円プランは1GBまで、月額2480円プランは5GBまで、月額5490円プランは10GBまでとなる。

 オプションで、高速に通信できるデータ容量を、200MBごとに540円(税込)で購入できる。LTEの利用量が少ない月は、高速通信チャージ1回分をプレゼントするといった施策も実施予定だという。SMSもオプションで提供する。加入時の事務手続手数料は3000円(税別)である。

 また、利用者にワイヤレスゲート会員向けアプリを準備している。Wi-Fi優先で自動接続を実行し、きちんとつながるWi-Fiにだけ接続するようになるという。高速通信チャージや、Wi-Fiスポットの検索も可能である。9月1日から、アップルのApp StoreとグーグルのGoogle Playから無料で提供する予定だ。

 SIMカードは標準SIM、マイクロSIM、ナノSIMの3種類を用意する。料金の支払い方法はクレジットカード。解約違約金はない。

高速なWi-Fiがメインのサービス

 同日開催した発表会で池田氏は、「スピードが速いWi-Fiがメイン、Wi-Fiの弱点であるエリアカバレッジをLTEで」というのが今回の新サービスのコンセプトだと説明した。同社はもともと、複数の公衆無線LAN事業者のサービスをアグリゲートしている。さらに今年からはWi-Fi環境作りを手伝う“Wi-Fi環境イネーブラー”という新規事業を開始。この事業でエリア化した場所が同社のWi-Fiエリアになり、使える場所が拡大してサービスメニューを向上できるという。また同日、コミュニティーベースのWi-Fiスポットを展開するFONとの提携について検討を開始したと発表した。

 今回の新サービスは、LTEにおける事業領域拡大の一環。ほかにM2M/IoTサービスソリューションを挙げており、こちらは8月に発表する予定である。