写真●Suiteワークスの画面(案件ごとの収支状況登録画面)
写真●Suiteワークスの画面(案件ごとの収支状況登録画面)
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 スマイルワークスは2014年6月30日、社員10人程度からの中小企業に向いたSaaS型のERP(統合基幹業務システム)ソフト「Suiteワークス」(写真)を発表、同日提供を開始した。個人事業主から利用できる既存のERPソフト「ClearWorks」の機能上位版に当たる。ClearWorksが備えていない機能として、プロジェクトや案件ごとの収支管理ができるほか、承認ワークフロー機能を備えている。

 Suiteワークスは、SaaS型のERPソフトである。ClearWorksを構成する「会計ワークス」「販売ワークス」「給与ワークス」の三つの機能ソフトをすべて含んでいる。この上で、複数のプロジェクトや案件を手がける規模の企業に向いた機能を追加した。具体的には、案件ベースの収支管理、プロジェクト会計への自動仕訳け、承認ワークフロー、の各機能を追加した。案件をベースにして、見積もり、受注、売り上げ、入金、発注、仕入れ、支払い、稼働、経費の管理ができる。

 販売や給与のデータから会計仕訳を自動的に生成する機能も強化し、案件ごとの仕訳けを可能にした。具体的には、売上/仕入伝票から会計仕訳を作成する際に、案件未完了時の売り上げは「前受収益」に計上し、案件完了後に「売上高」として自動的に振り替える。さらに、案件未完了時の仕入れは「仕掛品」に計上し、案件完了後に「仕入高(委託費)」として振り替える。

 ワークフロー機能では、1次から3次までの複数の承認者による承認ができる。承認依頼や承認完了などをメールで通知する機能を備えており、スマートフォンや携帯電話からでも簡単に承認処理を行えるという。また、承認時に見積書や請求書などの帳票に社印を自動的に押印する機能も備えている。

 価格(税別)は以下の通り。初期費用は3万円で、月額費用は3万円。これにはSuiteワークスを利用するユーザーライセンスとして10人分が含まれる。追加ライセンスは1ユーザー当たり月額5000円で5ユーザー単位で追加する。オプションで、一般社員が利用する経費精算やWeb給与明細発行も可能である。経費精算のライセンスは社員1人当たり月額1500円、Web給与明細ライセンスは社員1人当たり月額1500円で、いずれも5ユーザー単位で追加できる。