NTTデータは2014年7月1日付で、アジャイル開発手法の研究開発やプロジェクト遂行を担う専門組織「Agile Professional(アジャイルプロフェッショナル)担当」を開発本部に設置する。これにより、ITを活用して新しいビジネス領域の拡大や創出を目指す顧客企業に対し、柔軟かつ迅速なシステム提供を実現するという。

 狙いは、新組織の設立によってアジャイル開発を適用した案件をより多く獲得すること。2014年度で25件、2017年度までに累計200件のアジャイル開発案件を実施し、2017年度にアジャイル開発案件で年間90億円の売り上げを目指す。

 新組織は、国内外のNTTデータグループが培ったアジャイル開発のノウハウを集約。アジャイル開発に適した開発ツール、開発環境、開発プロセスなどを整備する。具体的には、NTTデータ本社と米国法人で策定してきた、同社のアジャイル開発手法「Agile One Solution」に、他のグループ会社のノウハウを統合する。さらに、アジャイル開発のプロフェッショナル人材の育成にも取り組む。

 これまでもNTTデータは、インド、中国、ベトナムの拠点に「Agile Professional Center」を設置し、アジャイル開発の人材育成や研究開発を進めてきた。新組織は、全世界的にグループのノウハウを統合するとともに、国内で増加しているアジャイル開発のニーズに応える。