中国のインターネットサービス大手Tencent Holdings(騰訊控股)と中国の地域情報コミュニティサイト58.com(58同城)は現地時間2014年6月27日、Tencentが58.comに7億3600万ドルを出資することで両社が合意したと発表した。Tencentは58.comの株式の約19.9%を取得する。

 合意条件のもと、TencentはクラスAおよびクラスB普通株3680万5000株を1株あたり20ドルで購入する。米国預託株式(ADS)1株では40ドルに相当する。

 両社は相互を地域向けサービスにおける推奨パートナーとすることでも合意した。58.comは、Tencentのメッセージングサービス「QQ」「Weixin」をはじめとする各種サービスとの統合により、より多くのトラフィック獲得を目指す。

 Tencentは、オンラインのサービスを利用する顧客をオフラインの実店舗に誘導して購買を促すO2O(Online to Offline)サービスのさらなる拡大を図る。同社は3月に、中国ECサイトのJD.com(京東商城)に2億1500万ドルを、 中国不動産オンラインサービスのLeju(楽居)に1億8000万ドルを出資する計画を発表している(米Wall Street Journalの報道)。

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