写真●ManageEngine OpManagerの新UI画面
写真●ManageEngine OpManagerの新UI画面
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 ゾーホージャパンは2014年6月26日、システム/ネットワーク監視ソフト「ManageEngine OpManager」の新バージョン「リリース11.3」(写真)を発表し、同日出荷した。新版では、ベータ版として先行リリースしていた新しいUI(ユーザインターフェース)を正式にサポートした。新しいUIは、これまでのUIに比べて約10倍の速さ(100ミリ秒以下)で画面を描画する。開発は米ZOHO。

 OpManagerは、Webベースのシステム/ネットワーク監視ソフト(関連記事:ZOHOのシステム監視ソフト新版、トポロジー図にサーバーも描画)。SNMP/WMI監視を基本に、Telnet/SSHログインによるコマンド実行結果の監視、ポートスキャン(NMAP)、Syslog監視、サービス監視(応答時間の監視)など、各種の手段で情報を収集する。監視データを集計/グラフ化するほか、しきい値を超えた際にはアラートを出せる。システム管理作業をジョブフローとして定義/実行するジョブスケジューラー機能も備える。

 今回の新版では、ベータ版として先行リリースしていた新しいUIを正式にサポートした。新UIでは、監視対象デバイスの増大に合わせて、データベースに格納されている機器ステータスなどのデータの読み込み速度を向上させた。表現力も高めており、障害のポップアップ表示などで迅速な障害対応を促す。一つの画面上に全機器の死活情報を表示するヒートマップ画面や、仮想化環境のホストとゲストの関係を表現する仮想化マップも追加した。

 新版ではまた、同一のデバイスから同じイベントが継続して大量に発生している場合に、イベント通知を抑止し、その事象を知らせるアラームを生成する機能を追加した。これにより、OpManagerが使用するリソースを削減できるほか、問題が継続的に起こっていることを分かりやすく担当者に通知できる。新版ではさらに、監視対象も拡大した。具体的には、Windows Server 2012 R2の装置テンプレートを追加し、Hyper-V 2012 R2の監視をできるようにした。

 価格(税別)は、最小構成となる監視対象50デバイスの場合、売り切り型の通常ライセンスが51万9000円、年間ライセンスが年額23万4000円。最大構成となる監視対象1000デバイスの場合、売り切り型の通常ライセンスが292万5000円、年間ライセンスが年額131万8000円。監視対象が1000デバイスを超える場合は要問い合わせ。