KDDIは2014年6月25日、都内で携帯電話の料金プランに関する発表会を開催した。発表会に登壇したKDDI代表取締役社長の田中孝司氏は今夏に提供を始める新料金プランとして「カケホとデジラ」を発表した(写真1)。

写真1●新料金プランを発表するKDDI代表取締役社長の田中孝司氏
写真1●新料金プランを発表するKDDI代表取締役社長の田中孝司氏
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 月額2700円という音声通話の定額制は他社と同様だが、データ通信は容量が大きいプランほど他社より割安になる点を強調。新プランの提供開始日は8月13日となるが、それに先駆けて7月1日から音声通話定額を体験できるなどのキャンペーンも展開する(写真2)。

写真2●KDDIの新料金プラン「カケホとデジラ」
写真2●KDDIの新料金プラン「カケホとデジラ」
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データ使用量の多様化に合わせた料金体系に

 田中氏は新料金プランを発表した背景として、2014年3月末にKDDIにおけるスマートフォンの浸透率が49%に到達したことを挙げ、「スマホが半分を超えるほど普及すると、データ通信量もユーザーによって大きく異なってくる」(田中氏)と説明する。

 KDDIの調査によれば、最新機器をいち早く購入するアーリーアダプター層では1カ月に7GB以上使うユーザーが15%を超える一方、アーリーマジョリティ層では2G~4GB、レイトマジョリティ層では3GBまでが中心になるという(写真3)。「1種類の料金プランで使い放題という世界から、それぞれのクラスターにマッチしたティアード(段階別)の料金を提案したい」(田中氏)と語った。

写真3●KDDIの調査によるクラスターごとのデータ通信量
写真3●KDDIの調査によるクラスターごとのデータ通信量
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