写真●Nest Labsの警報器「Protect」
写真●Nest Labsの警報器「Protect」
[画像のクリックで拡大表示]

 米Google傘下のNest Labsは現地時間2014年6月24日、開発者向けプログラム「Nest Developer Program」を発表した。Nest製品と連携するさまざまなスマートホーム製品の開発促進を図る。

 Nest Developer Programでは、Nestのサーモスタットや警報器を活用するためのAPIやドキュメントを公開する。iOS、Android、Webでの開発に必要な各種ツールとサポートも提供する。単に家庭内のデバイスどうしを接続して遠隔制御するだけでなく、照明から家電製品、フィットネスバンド、さらには自動車がNest製品とやりとりし、より安全かつ省電力で、意識の高いスマートホームを実現できるようにするとしている。

 Nest Labsは、元米Apple幹部らが2010年5月に創業し、2014年2月にGoogleに買収された。ダイヤル形状の学習型サーモスタット「Nest Learning Thermostat」や、煙と一酸化炭素を検知する警報器「Protect」(写真)などを手がけている。先週、家庭用監視カメラの米Dropcamを5億5500万ドルで買収する計画を発表した(関連記事:Google傘下のNest、家庭用監視カメラのDropcam買収で合意 )。

 Nestは同社製品のサポート拡大を目指す「Works with Nest」プログラムですでに複数の企業と協力している。Nestの警報器が煙や一酸化炭素を検知すると赤色で点滅する米LIFXの電球や、ドイツMercedes-BenzのクルマからNestのサーモスタットに帰宅時間を連絡して自宅を快適な室温にしておくためのアプリケーションなどがリリースされている。

 今秋には、車庫のドアの開閉をサーモスタットに知らせる米Chamberlain製ガレージドア装置が登場する予定。Googleも、音声命令でサーモスタットのオン/オフや温度設定ができる仕組みを開発するほか、Android向けパーソナルアシスタント「Google Now」とサーモスタットの連携を図る。

[発表資料へ]