テクマトリックスは2014年6月24日、ソフトウエアのアーキテクチャー(構造)を解析/可視化するソフトの新版「Lattix 9.4」を発表、同日販売開始した。アーキテクチャーの再設計/改善を支援することによって、ソフトウエアの品質や開発生産性を向上するのが狙い。新版では、、アーキテクチャーのダイアグラム表示機能を刷新し、使いやすくした。価格(税別)は、98万円から。開発会社は、米Lattix。
Lattixは、ソフトウエアのアーキテクチャーを解析/可視化するソフトである。JavaやC/C++、.NETなどで開発されたソフトウエアやUML/SysMLモデルなどを解析対象に、ソフトウエアを構成する要素(サブシステム、モジュール、関数/クラス、ファイル)同士の依存関係を、DSM(Dependency Structure Matrix)と呼ぶ2次元マトリクス(表形式、写真1)やダイアグラム(箱と線、写真2)で可視化する。これにより、要素の分け方が適切かどうか、偏りがないかどうか、などが分かる。
ある構成要素に変更を加えた際の影響度分析や各種のメトリクス分析ができる。分析可能なメトリクスは全16種類で、表の通り。
システムの規模 | 要素数 複雑度 依存関係数 依存度平均 |
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変更に対する影響の度合い | システム安定性 影響度平均 |
要素の連結の度合い | 平均累積依存度 正規化累積依存度 連結度 連結濃度 連結強度 |
結合の度合い | 結合度 結合濃度 結合強度 |
要素の循環の度合い | 循環度 システム間循環度 |
新版では、アーキテクチャーと依存関係を表現する方法の一つであるダイアグラム表示機能を刷新し、より使いやすくしたという。ユーザーインタフェースの見た目を改善したほか、画面上で箱と線の位置を移動させる操作を直感的に行えるようにしたとしている。なお、ダイアグラムとDSMのどちらかを操作して変更を加えると、他方にリアルタイムに反映される。