日本オラクルは2014年6月24日、臨床試験データを管理するソフトウエア「Oracle Health Sciences Data Management Workbench」を発表した。同ソフトウエアは、臨床試験データを自動的に集約して整理し、1カ所で管理するための機能を備えている。

 具体的な機能としては、臨床試験プロセス全体のデータを統合してデータ形式を標準化し、データ間の不整合を自動的に識別して修正する機能がある。また、データの不整合を監視するトレーサビリティ機能のほか、コンプライアンスに対応するための機能も備わっており、データが変更された場合もその履歴が追跡できるようになっている。

 同ソフトウエアは、臨床試験向けデータウエアハウスおよび解析ソリューションの「Oracle Life Sciences Data Hub」と統合されている。そのため、臨床検査や安全性情報管理、薬物供給管理など複数の情報源からの臨床試験データを自動的に集約する。また、臨床試験向けEDC(Electronic Data Capture)ソリューション「Oracle Health Sciences InForm」とも統合されており、リアルタイムで自動的にシステム間の情報が連携できるという。

 Oracle Health Sciences Data Management Workbenchは、医療機関や研究機関に向け、同日より販売を開始する。価格は個別見積もりとなる。