米Microsoftは現地時間2014年6月23日、オンラインストレージサービス「OneDrive」における無償ストレージの拡大と有償プランの料金変更を発表した。これまで無償ストレージ の上限は7Gバイトだったが、これを15Gバイトに引き上げる。また「Office 365」ユーザーに提供する容量を、20Gバイトから1Tバイトに拡大する。

 Microsoftによると、4人のうち3人はパソコンに保存しているファイルの容量が15Gバイトに満たないという。個人向けOneDriveの無償容量を15Gバイトに拡大することで、「人々はドキュメント、ビデオ、写真などすべてのファイルをより手軽に1カ所にまとめておくことができる」としている。

 Office 365では、さまざまなエディションで1Tバイト分のOneDriveを提供する。「Office 365 Home」(月額利用料9.99ドル)のユーザーは最大5人まで各1Tバイトを利用可能。「Office 365 Personal」(月額利用料6.99ドル)と「Office 365 University」(4年間の利用料79.99ドル)では、1ユーザーあたり1Tバイトを利用できる。同社は4月に、企業向けストレージサービス「OneDrive for Business」を、Office 365の契約者1人につき最大1Tバイト提供する計画を発表している。

 また、OneDriveの有償オプションも改定し、100Gバイトを従来の月額7.49ドルから1.99ドルに、200Gバイトを従来の月額11.49ドルから3.99ドルに大幅値下げする。

 これら変更は7月から適用される。既存ユーザーは、自動的に新たな設定・価格に移行される。

 ちなみに競合する米Googleの「Google Drive」は、最大15Gバイトまで無償で利用可能。今年3月に有償プランを改定し、100Gバイトを月額1.99ドル、1Tバイトを月額9.99ドルに引き下げている(関連記事:Googleが「Google Drive」を大幅値下げ、1TBプランが5分の1に)。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]