航空券やホテルなどの予約システムを提供する米セーバーホールディングス傘下のセーバートラベルネットワーク日本法人は2014年6月19日、1日20億件を超える旅行関連の予約データを活用できるサービスを始めたと発表した。まずは米国発着の航空券の予約データから利用できるようにし、対象となる国やデータの種類を順次拡大する予定だ。

 「セーバー・ディベロップメント・スタジオ」と呼ばれるAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)ツールを公開。企業はこのAPIを通じてセーバーの予約システムに蓄積したデータにアクセスし、スマホ向けのアプリケーションやウェブサービスの開発に活用できる。

 具体的には、眼鏡型のウエアラブル端末に対して行き先と日程を告げると、航空券の候補が自動表示されるアプリを開発できるという。ほかにも、出発地と目的地、日程を指定してスマホを振ると、検索日から7日間の運賃変動を予測し、「今が買い時かどうか」を自動で判断するアプリを開発できるとする。企業はデータのトランザクション件数に応じて、セーバーに利用料を支払う。