写真●MIRACLE System Saviorの画面
写真●MIRACLE System Saviorの画面
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 ミラクル・リナックスは2014年6月19日、イメージバックアップソフト「MIRACLE System Savior」(写真)の対応環境を増やし、Linuxで使えるファイルシステムの一つであるXFSをバックアップできるようにした。以前からXFSをバックアップできていたが、今回正式に動作保証の対象とした。

 MIRACLE System Saviorは、OSやファイルシステムを含めたシステムイメージ全体を丸ごとバックアップするソフトである(関連記事:ミラクル・リナックス、企業向けイメージバックアップソフト新版でUI改善)。Linux上でスタンドアローンで動作する。

 あらかじめバックアップ対象システムを停止させた状態で、専用の起動用CD-ROM(起動OSはLinux)からバックアップソフトを起動する。このソフトのGUIでディスク領域を指定し、データをバックアップ/リストアする。特徴は、機能をディスクイメージのコールドバックアップに単機能化する一方で、接続可能なストレージデバイスの種類が豊富なことである。

 今回、バックアップ対象のファイルシステムの種類を増やし、XFSを正式に動作保証の対象とした。XFSはLinuxで使用可能なジャーナリングファイルシステムの一つであり、業務サーバー用途でよく使われるRed Hat Enterprise Linux 7(RHEL 7)が標準ファイルシステムとして採用している。今回の正式サポートによって、RHEL 7のイメージバックアップがやりやすくなった。

 現在正式にアナウンスしているバックアップ対象のファイルシステムはの通り。MIRACLE System Savior価格(税別)は、平日昼間の保守が1年間付いた最小構成で7万8000円。

表●MIRACLE System Saviorの対応ファイルシステム
表にないファイルシステムとVMCOREはddでバックアップ/リストアする
WindowsLinuxVMware
FAT16Ext2 VMCORE
FAT32Ext3 VMFS3
NTFSExt4VMFS5
 XFS
 Swap
 LVM