WIEアジアパシフィックのコーディネーターを務める橋本隆子千葉商科大学准教授
WIEアジアパシフィックのコーディネーターを務める橋本隆子千葉商科大学准教授
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 電気・電子分野の世界最大の学会「IEEE」の下部組織で、女性技術者、研究者の活動をサポートする「IEEE Women In Engineering(WIE)」の日本支部は、7月5日、「女性が拓く未来のテクノロジー~Woman In Engineering2014」を開催する。企業や研究機関で働く女性技術者、研究者が、専門分野を横断して最先端の技術を学ぶ機会を提供する。

 「日本の研究者に占める女性の割合は14%弱だが、アベノミクスが女性活用政策を打ち出している影響もあって、研究職場で“リケジョ”を登用する動きは増えている」。WIEアジアパシフィックのコーディネーターを務める橋本隆子千葉商科大学准教授はこう説明する。

 WIE日本支部では2005年ごろから女性技術者や研究者向けのイベントを開催してきたが、「当初は女性のキャリア開発やワークライフバランスといったテーマが中心だった。『研究内容そのものを開示し合って、参加者が新鮮な観点を醸成できる場にしたい』と考え、2012年から研究にフォーカスした内容に変えた」(橋本准教授)。

 今回は国立情報学研究所 社会共有知研究センターで「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトに取り組む新井紀子センター長をはじめ、三菱電機やGEヘルスケア・ジャパンなどの女性技術者、研究者が登壇する。講演者を囲んで自由に議論する時間も設ける。

 入場は無料。男性の参加も可能だ。