ニフティは2014年6月18日、同社が提供するクラウドサービス「ニフティクラウド」において、インフラ環境の構築や構成変更作業を自動化できるDevOps向けツール「ニフティクラウド Automation」(写真1)の提供を開始した。同サービスでこれまで試用版として提供してきた環境構築自動化ツール「CloudAutomation β」に、アプリケーションデプロイ機能などを加え、正式サービスとしてリリースしたもの。
インフラ構築自動化のためのフレームワークとして、オープンソースのChef(シェフ)を採用。開発者や管理者は、コントロールパネル上で環境構築の手順などを記した「レシピ」(写真2)を選択するだけで、仮想サーバーの生成からミドルウエアのインストール、アプリケーションのデプロイ、設定ファイルの配置などまでさまざまな操作を自動実行できる。
同ツールを利用することで、従来のように利用目的ごとに仮想サーバーを用意してSSHでログインし、手作業で必要なソフトウエアの導入や設定作業をする必要がなくなる。手間やコストを削減でき、インフラ構築の大幅なスピードアップが図れると同時に、人手を介することによる操作ミスも減らせる。
特定の役割を定義した仮想サーバーの集合を「レイヤー」として管理する機能も備える。標準では八つのレイヤーを「デフォルトレイヤー」として用意(Web、ロードバランサー、MySQL、Railsアプリ、Node.jsアプリ、PHPアプリ、Memcached、監視)。これら以外に、ユーザーが独自のレイヤーを定義することも可能だ。
利用料金は無料。ニフティクラウド Automationを使って生成した仮想サーバーには、別途通常の利用料金が発生する。