NECは2014年6月16日、同社が新たに運用を開始した「セキュリティ・オペレーション・センター(SOC)」の内部を報道陣に公開した(写真1、2)。同社が6月2日に設立した50人体制のセキュリティ専門組織「サイバーセキュリティ・ファクトリー」が、このSOCを通じて顧客システムのセキュリティ監視などを行う。
SOCとは、顧客企業のセキュリティ状況を遠隔から監視する拠点のこと。顧客企業内に設置したファイアウオールなどの機器から通信の記録(ログ)などを収集し、セキュリティ状況を監視。サイバー攻撃やウイルス(マルウエア)感染といった異常を検出すると、顧客企業の担当者に報告する。現場に駆けつけて、オンサイトで緊急対応を行うサービスも用意する。
NECでは以前からSOCを運用しているが、サイバーセキュリティ・ファクトリーの設立に合わせて、今回公開したSOCを新たに構築した。現在は両方のSOCを運用しているが、「将来的には(新SOCに)一本化する」(ナショナルセキュリティ・ソリューション事業部長の高橋博徳氏、写真3)。