写真●コンプライアンス学習用教材「シンプラZ」 第一弾テーマとして提供しているSNS利用上のマナーやルールを学べる「SNS火消し人!?後悔するなら公開するな?」の画面。
写真●コンプライアンス学習用教材「シンプラZ」 第一弾テーマとして提供しているSNS利用上のマナーやルールを学べる「SNS火消し人!?後悔するなら公開するな?」の画面。
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 コンプライアンス策定支援サービスなどを手がけるNANAROQは2014年6月16日、同社が提供中のコンプライアンス学習用教材「シンプラZ」に、情報漏洩事故が起こった場合に最高1億円を補償するプランをセットにした新パッケージの提供を開始した。

 シンプラZは、クラウドベースのコンプライアンス学習用教材。企業が遵守すべきコンプライアンスに関する法令の要求事項などについて、ゲーム形式で学べるようになっている。ゲーム形式を取り入れたことにより、「従来型社員教育の問題点である学習効果の低さを改善できる」(同社)という。

 教材はテーマごとに分かれており、ユーザー企業が必要に応じてテーマを選び、個別に購入する形をとる。現在は第一弾として、SNSを利用する上でのマナーやルールを学べる「SNS火消し人!?後悔するなら公開するな?」(写真)が提供中。NANAROQによれば、今後、個人情報管理対策など他のテーマ向け教材も順次追加する予定だという。

 今回提供を開始した補償付き新パッケージは、シンプラZを契約したユーザー企業の従業員が同教材によるコンプライアンス教育を修了した後、「故意に起こした情報漏洩事故」に対して同社が最高1億円を補償するというもの。故意に起こした情報漏洩事故かどうかは、訴訟内容や捜査機関による捜査状況などに基づいて同社が判定するとしている。

 いわゆる「保険付きプラン」ではなく、NANAROQが包括的に契約する保険の補償範囲にシンプラZの補償付きプランが含まれる形になるため、ユーザーが損害保険会社などと別途個別に契約する必要はない。

 価格は、情報漏洩補償なしのプランが「100ユーザーまで3万円、300ユーザーまで5万円、500ユーザーまで7万円」などとなっているのに対して、補償付きプランは同6万円、8万円、10万円と3万円増しになっている(価格はいずれも税別表記)。