オンライン旅行予約の米Priceline Groupは現地時間2014年6月13日、レストラン予約サイトの米OpenTableを26億ドルで買収することで両社が最終合意に達したと発表した。

 合意条件のもと、PricelineはOpenTableの株式1株につき現金103ドルを支払う。すでに両社の役員会は同買収計画を承認しており、今後株式公開買い付け(TOB)を実施して2014年第3四半期に手続きを完了する見通し。

 OpenTableは1998年に創業し、米国のほか、カナダ、ドイツ、日本、メキシコ、英国でサービスを展開している。3万1000店以上のレストランを対象に、1カ月あたり1500万席を超える予約を扱っている。

 買収完了後も、OpenTableは独立したサービスを継続する。引き続き本社をカリフォルニア州サンフランシスコに置き、従来の経営チームが運営を指揮する。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、2013年におけるOpenTableの売上高のうち8割以上を米国内が占めている。世界200カ国/地域以上の宿泊施設48万軒以上を対象にサービスを展開するPricelineは、OpenTableのグローバルな事業拡大を目指す。1株103ドルという買収額は、合意発表前日(6月12日)の終値と比べ47%高い。

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当初、本文の最後の段落で「OpenTableの売上高のうち8割以上を米国外が占めている」とあったのは「OpenTableの売上高のうち8割以上を米国内が占めている」の誤りです。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです。[2014/06/16 12:50]