米Googleが、利用者の健康関連情報を管理するサービスをまもなく開始すると複数の海外メディアが米Forbesの記事を引用し、現地時間2014年6月13日までに報じた。

 Forbesによると、これは人気のあるフィットネス機器や健康管理アプリからデータを集めるサービスだという。同誌は事情に詳しい関係者の話として、「Google Fit」というサービス名だと伝えている。Googleは現地時間6月25~26日に米サンフランシスコで開発者会議「Google I/O」を開催するが、その会場でGoogle Fitが発表されるという。
 
 Forbesによると、Google FitはオープンAPIを介して、歩数や心拍数といった活動データをウエアラブルデバイスから集める。そうしたデータはGoogleのクラウドサービスと連携する。また、ウエアラブルデバイスはGoogle Fitのエコシステム(生態系)の一部になる。Google I/Oではデバイスメーカーがパートナー企業として紹介されると、Forbesは伝えている。

 このほか、Googleは3月に発表したウエアラブル端末向けOS「Android Wear」と、Google Fitを連携させる可能性もあるという(関連記事:GoogleのウエアラブルOS「Android Wear」、LGやMotorolaがスマートウォッチを投入へ)。

 ウエアラブルデバイスなどからヘルスケアやフィットネス関連のデータを集約し、さまざまなアプリで利用できるようにする仕組みは米Appleがすでに発表している。韓国Samsung Electronicsも先ごろ、同様のプラットフォームを披露した。海外メディア(米Wall Street Journal英Reutersなど)は、ヘルスケア分野はハイテク企業の次の競争市場になりそうだと伝えている(関連記事:写真で見るアップル基調講演、OS XとiOS 8はここが変わったSamsung、健康管理向けリストバンド「Simband」を披露)。