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 米Starbucksは現地時間2014年6月12日、イスラエルPowermat Technologiesと米Procter & Gamble(P&G)のDuracellブランドによる合弁会社Duracell Powermatと協力し、Starbucksの全米店舗に非接触充電(ワイヤレス給電)システム「Powermat Spots」を導入する計画を明らかにした。

 すでにマサチューセッツ州ボストンとカリフォルニア州サンノゼの一部店舗で導入しており、2015年に他の主要都市に拡大し、Starbucks店舗および「Teavana Fine Teas + Tea Bars」も含めた全米展開を目指す。

 客はテーブルやカウンターに設置されたPowermat Spotsの上に対応端末を置いて充電できる。

 Powermat Spotsは、Powermat Technologiesと(P&G)が立ち上げた業界団体Power Matters Alliance(PMA)が策定した標準規格に準拠している。PMAには、米AT&T、カナダBlackberry、台湾HTC、中国Huawei Technologies(華為技術)、京セラ、韓国LG Electronics、米Microsoft、パナソニック、米Qualcomm, 韓国Samsung Electronics、ソニー、中国ZTE(中興通迅)などが参加している。

 ワイヤレス給電に関しては、別の業界団体Alliance for Wireless Power(A4WP)が策定した「Qi」などがあり、米Googleの「Nexus」シリーズやフィンランドNokiaの「Lumia」シリーズなどがサポートしている。米InfoWorldが引用した米IHSの調査によると、2013年に出荷されたワイヤレス給電対応の消費者向け端末2000万台のうち、ほとんどがQiを採用しているという。

 PMA規格に対応していない端末をPowermat Spotsで充電するには、「Ring」と呼ばれるアダプターやケースを装着する必要がある(米Los Angeles Times)。

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