富士通システムズ・ウエストは2014年6月12日、VDI(デスクトップ仮想化)システムの構築サービスを体系化したSIサービス「FUJITSU Infrastructure Syetem Integration VDIイノベーションサービス」(写真)を発表した。VDIの仕組みの選定から設計/構築、運用までをカバーする。7月1日から提供開始する。売上目標は、2014年度(2015年3月期)に2億円、3年間で10億円。
VDIイノベーションサービスは、VDIシステムの構築/運用を支援するSIサービスである。アセスメントやトライアル検証などの検討フェーズから、実際に構築を手がける導入フェーズ、稼働開始後のシステム運用フェーズまでをトータルに支援する。特徴は、これら三つの行程で提供するサービスを体系化したこと。合計7種類のサービスメニューを用意した(表)。
フェーズ | サービス名 | 価格(税別) |
---|---|---|
検討/検証 | アセスメントサービス | 無償 |
トライアルサービス | 無償 | |
ネットワークコンサル | 個別見積もり | |
導入 | 設計/構築サービス | 100万円から |
スモールスタートパック | 120万円から | |
運用 | アウトソーシングサービス | 個別見積もり |
LCMサービス/稼働支援サービス | 100万円から |
採用するVDIソフトは限定しておらず、「アセスメントサービス」においてユーザーが記入するヒアリングシートを分析し、要件に適したソフトを選定する。用意しているVDIソフトは四つで、Microsoft VDI(Windows ServerのHyper-Vを使ったVDI)、VMware Horizon View(米VMware製)、Citrix XenDesktop(米Citrix Systems製)、VERDE(米Virtual Bridges製)、である。
VDIシステムを体験する検証環境も提供
検討フェーズでは、アセスメントサービスと「トライアルサービス」の二つを無償で提供する。トライアルサービスでは、富士通システムズ・ウエストが用意したVDIシステムを実際に使って体験できる。ユーザー企業の業務アプリケーションを実際に動作させた検証も可能である。
導入フェーズでは、「設計/構築サービス」の料金体系を整備し、最小構成での価格を提示した。100万円からである。また、5ユーザー分のVDIソフトとサーバー/ストレージをセットにしてパッケージ化した「スモールスタートパック」を120万円からの価格で用意した。
運用フェーズでは、システム安定稼働のための技術支援や運用システムの性能情報から性能診断を実施する「LCMサービス/稼働支援サービス」を100万円からの価格で用意した。