米Cisco Systemsが現地時間2014年6月11日に発表した調査結果によると、世界における年間IPトラフィックは5年間で3倍近く増加し、2018年には1.6ゼタバイト(1ゼタバイトは10億テラバイト)に達する見込みという。

 ますます多くの人々、多くのデバイスが、より速い通信でより多くの動画視聴を行うようになるため、2018年の年間IPトラフィックは、1984年~2013年を合計した総IPトラフィック(1.3ゼタバイト)をも上回ると、同社は予測している。

 今後5年以内に、インターネットの歴史上初めて、パソコンではない端末が世界IPトラフィックの最大割合を占めることになる。非パソコンデバイスによるIPトラフィックが全体に占める割合は2013年に33%だったが、2018年までに57%に拡大する。

 また、IPトラフィック全体のうち動画の割合は2013年の65%から、2018年には79%に増加する見込み。

 6月12日にブラジルで開幕する「FIFA World Cup」に関する動画ストリーミングやライブ配信は、4.3エクサバイト(1エクサバイトは100万テラバイト)のIPトラフィックを生み出すと見られ、これは、現在(開幕前)のブラジルにおける月間IPトラフィックの3倍にあたる。

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