中国Alibaba Group(阿里巴巴)が米国に設立したECサイト「11 Main」が現地時間2014年6月11日にベータサービスを開始した。招待者のみに限定し、「厳選した販売事業者の商品を提供する」としている。正式なサービス開始時期については明らかにしていない。

 11 Mainは、地元のメインストリートでのショッピング体験をイメージし、量販店や大規模ECサイトでは販売していない特別な商品を幅広く扱うという。ファッション、家庭用品やアウトドア用品、宝飾品、工芸品、玩具といったカテゴリーを用意する。

 11 Mainが販売事業者から徴収する手数料は3.5%で、主な米国ショッピングサイトの約半分から3分の1という。米eBayや米Amazon.comといった大手サイトでの販売に満足していない地域の小規模販売事業者を中心に売り手の取り込みを図ることで、Alibabaは米国市場での地歩獲得を狙っていると米メディア(米Wall Street JournalForbes)は報じている。

 Alibabaは米国での新規株式公開(IPO)を計画しており、2012年5月に160億ドルを調達した米FacebookのIPO以来の規模になると見られている(関連記事:Alibabaが米国でのIPOを申請、Facebook以来の規模になる見込み)。

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