画面●「Salesforce Wear」の開発者向けWebサイト
画面●「Salesforce Wear」の開発者向けWebサイト
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 米Salesforce.comは2014年6月10日(現地時間)、企業情報システムでウエアラブルデバイスを活用するためのアプリケーション構築フレームワークである「Salesforce Wear」を発表した(画面)。

 GoogleやFitbit、韓国サムスン電子など主要なウエアラブルデバイスメーカーと協業。これらのデバイスとSalesforce製の企業情報システムを連携させるためのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を提供する。

 眼鏡型デバイスの「Google Glass」や腕時計型デバイスの「Samsung Gear 2」といったウエアラブルデバイスは、それぞれ内蔵するOSやデータ形式などの仕様が異なる。新機種を発売するたびに仕様変更を行うことも多く、企業情報システムに組み込んで中長期的に利用するには難しいところがある。

 Salesforce Wearではこうした仕様の差異を吸収し、開発者がウエアラブルデバイスから企業情報システムに保存している顧客データベースなどと連動しやすい環境を整備する。連携機能を実現する「Salesforce Wear Developer Pack」は、「Salesforce CRM」「Salesforce Platform」の全てのユーザーライセンスに含まれており、既に利用可能である。アプリケーション構築のための開発者向け情報をWebサイトで提供する。

Salesforce WearのWebサイト(英語)