写真1●京王電鉄が車内Wi-Fiサービスを導入する井の頭線の車両(1000系)
写真1●京王電鉄が車内Wi-Fiサービスを導入する井の頭線の車両(1000系)
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写真2●利用可能車両に掲示されるステッカー
写真2●利用可能車両に掲示されるステッカー
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 京王電鉄は2014年6月11日、京王線と井の頭線の全車両で車内公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスを始めると発表した。一部車両で6月16日からサービスを開始し、順次対応車両を増やす。通信環境の整備で乗客の利便性向上を図る。

 車内Wi-Fiが使えるようになるのは、京王電鉄が保有する全車両(京王線698両、井の頭線145両=写真1)。井の頭線では2015年3月までに車内アクセスポイント設置を完了させる。京王線も時期は未定だが全車両にアクセスポイントを設置する。京王線に乗り入れる東京都営地下鉄の車両は対象外となる。

 利用できるWi-FiサービスはKDDIの「au Wi-Fi SPOT」とワイヤ・アンド・ワイヤレスの「Wi2 300」(写真2)。他のサービス提供事業者とも接続交渉を進めるとしている。車内アクセスポイントとインターネットを接続する回線(バックホール回線)はWiMAXである。列車が地下トンネルを通過するときも利用できる。

 首都圏の交通機関では、つくばエクスプレスや東京モノレール、京浜急行電鉄などが車内Wi-Fiを導入している(関連記事:こんなところにも! 全国に広がる乗り物Wi-Fi)。