東日本旅客鉄道(JR東日本)は2014年6月10日、米アップルのiPadを約1万4000台導入したと発表した。新たに設備メンテナンスや建設部門が導入し、図面やマニュアルを電子化したり、障害時の情報共有を円滑にしたりする。

 2014年5月末に導入を終えた。例えば、保線部門の担当者が線路の巡回中に異常を見つけたときに、異常箇所をiPadのカメラで撮影したり、関係者とビデオ通話機能を使ってその場でやり取りしたりする。従来は携帯電話でやり取りすることが多かったという。

 投資額はiPadのレンタル費用や通信費、保守費用などを合わせて年間5億円になる見込み。通信事業者はKDDIである。JR東日本は既に主要な駅や運転士などにiPadを導入済み(関連記事)。今回、新たに1万4000台のiPadを導入したことで、累計の導入台数は約2万2000台に達する。