米IDCは現地時間2014年6月6日、外付型ディスクストレージの世界市場に関する調査結果を発表した。それによると、2014年第1四半期の工場出荷時売上高は56億4200万ドルで、前年同期と比べ5.2%減少した。

 第1四半期の不振はさまざまな要素によるものだが、ハイエンドストレージが25%落ち込んだことが特に影響したと、IDCストレージ部門担当リサーチディレクターのEric Sheppard氏は指摘している。

 メーカー別の業績を見ると、首位の米EMCは売上高が16億4000万ドルで、最大シェア29.1%を獲得した。しかし前年同期と比べると、売上高は8.8%減少し、シェアは1.1ポイント縮小している。

 2位の米NetAppは売上高が8億5400万ドル(前年同期比2.8%減)で、シェアは15.1%(同0.3ポイント増)に拡大した。次いで、米Hewlett-Packard(HP)は売上高が4億9800万ドル(同0.7%減)、シェアは8.8%(同0.4ポイント増)。米IBは売上高が4億9700万ドル(同22.5%減)、シェアが8.8%(同2.0ポイント減)。日立製作所が売上高4億9300万ドル(同6.8%減)、シェア8.7%(同0.2ポイント減)と、3社が激しい3位争いを繰り広げている。

 世界におけるディスクストレージ全体の工場出荷額は73億2300万ドルで、前年同期から6.9%減少した。市場全体の出荷容量は9.9E(エクサ)バイトで、前年同期比19.9%増の成長にとどまった。

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