フォーティネットジャパンは2014年6月6日、標的型攻撃対策アプライアンスの新モデル「FortiSandbox-1000D」を発表、同日出荷を開始した。2014年1月に出荷した既存モデル「FortiSandbox-3000D」(写真)の下位モデルに相当し、サンドボックスの数を28台から8台に減らしている。参考価格は、既存の3000Dが2512万6000円、下位モデルの1000Dが852万円。
FortiSandboxは、サンドボックス型の標的型攻撃対策アプライアンスである(関連記事:フォーティネットが標的型攻撃対策アプライアンスを日本で発売)。マルウエアの疑いのあるファイルを、FortiSandboxが備えるサンドボックス(仮想マシンにWindows OS/アプリケーションをインストール/設定した環境)の上で実際に動作させて振る舞いを調べる。エミュレーションなどの、サンドボックス以外の検知手段も備える。
今回国内出荷を開始したモデル1000Dは、既存モデル3000Dの下位モデルになる(表)。下位モデルでは、サンドボックスとなる仮想マシンの台数を28台から8台へと減らした。これにより、サンドボックス上で検査できるファイル数も、1時間当たり560ファイルから160ファイルに減っている。サンドボックス1台当たりの処理能力は1時間当たり20ファイルである。
モデル名 | FortiSandbox-1000D | FortiSandbox-3000D |
---|---|---|
サンドボックスの処理能力 | 160ファイル/時間 | 560ファイル/時間 |
サンドボックスが動作する 仮想マシンの数 | 8台 | 28台 |
ウイルス対策能力 | 6000ファイル/時間 | 1万5000ファイル/時間 |