写真1●デジタルサイネージサービスの概要(出典:サイボウズスタートアップス)
写真1●デジタルサイネージサービスの概要(出典:サイボウズスタートアップス)
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写真2●スケジュール(番組表)設定画面
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 サイボウズスタートアップスは2014年6月5日、Android端末をデジタルサイネージ端末として利用するクラウド型のデジタルサイネージ運用サービス「デジタルサイネージサービス」(写真1)を発表、同日提供を開始した。サイネージ現場でのアプリケーション操作が不要で、端末の電源をONにするだけで利用できる。

 サービスの価格(税別)は、初期費用が無料。運営費用は、端末台数10台までで月額4万円、20台までで月額7万円、40台までで月額12万円、60台までで月額17万円。

 同サービスは、デジタルサイネージの運用機能をSaaS型で提供するサービスである。あらかじめ設定した番組表通りに、サイネージ端末に対して動画/静止画やWebコンテンツを配信する(写真2)。複数のサイネージ端末をグループに分けて、グループ単位で番組表を使い分けられる。これらの操作は、Webブラウザーからクラウドにアクセスして実施する。

 最大の特徴は、サイネージ専用にセットアップしたAndroid端末をサイネージ端末として利用すること。これにより、安価なAndroid端末を使いながら、サイネージ現場での端末操作を不要にした。システム管理者を派遣することなく、端末の電源をONにするだけでサイネージ端末として利用できる。

汎用のAndroidをサイネージ専用マシン化

 Androidを専用端末化する仕組みとして、同社が2013年5月から提供している「専用端末化サービス」を利用する(関連記事:Android端末を業務専用機にするサービス、サイボウズスタートアップスが提供)。

 専用端末化サービスの下では、Android端末の電源ONでサイネージのソフトが立ち上がり、端末に対して一切の操作ができなくなる。汎用のAndroid端末を、あたかも組み込み機器のように利用できる。前提として、Android端末に専用端末化サービスのソフトをインストールしておく必要がある。

 サイネージ端末の条件は、Android OS 4.0以降が動作していること。表示できるコンテンツは、動画がMP4(H.264)、静止画がJPEG/PNG/GIF。Webコンテンツは、Android端末側で動作する組み込みWebブラウザーを使って表示する。HTMLは、CSS3とJavaScriptを利用可能で、HTML5に一部対応している。クラウド上の管理画面は、パソコン上で動作する各種のWebブラウザーから利用可能。