米Googleは現地時間2014年6月5日、3次元(3D)視覚認識プロジェクト「Tango」による開発者向けタブレット端末「Project Tango Tablet Development Kit」を発表した。年内に1024ドルでリリースする。

 Googleの先進技術研究部門ATAPが手がけるTangoプロジェクトでは、動作や空間および配置を立体的に認識する人間の視覚と同様の能力をモバイルデバイスに与えることを目指している。Tangoの技術を組み込んだスマートフォンのプロトタイプ提供を2月に開始しており(関連記事:Googleの新プロジェクト「Tango」、3D視覚認識するスマホ)、5月にはTangoタブレットを開発中と報じられていた(関連記事:Google、3D視覚認識するタブレットを開発中か)。

 Project Tango Tablet Development Kitは、7インチのディスプレイを備え、米NVIDIAの「Tegra K1」プロセッサを搭載する。RAMメモリーは4Gバイト、ストレージ容量は128Gバイト。120°広角のフロントカメラのほか、400万画素のカメラ、モーショントラッキングカメラ、深度センサーを内蔵し、Wi-FiやLTEをサポートする。3Dアプリケーション開発者に数量限定で提供する。

 Tangoプロジェクトの専用サイトに氏名や電子メールアドレスを登録すると、同端末発売の際に通知を受け取れる。複数の米メディア(ComputerworldMashable)は、約4000台を今月後半より提供開始する見込みと報じている。

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