写真1●EMCジャパン マーケティング本部 フィールドマーケティング部長 渡辺浩二氏
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写真2●VNXe3200
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写真3●DD2200
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 EMCジャパンは2014年6月4日、中堅中小市場向けストレージ「VNX」ファミリーのエントリーモデル「VNXe3200」と、同じく同市場向けのデータ保護ストレージ「Data Domain DD2200」を発表した。

 EMCジャパン マーケティング本部 フィールドマーケティング部長の渡辺浩二氏(写真1)は、「エントリー市場はいま最も伸びている市場で、この市場をどう捉えるかが成長のポイントとなる」として、エントリー市場向けの製品を強化した背景を述べた。

 VNXe3200(写真2)は、従来機種でサポートしていたiSCSIやNFS、CIFSなどに加え、新たにファイバーチャネルをサポート。8Gbpsの4ポートI/Oモジュールをオプションで用意する。また、iSCSI機能も拡張、オンボード10Gbps Ethernetポートを4ポート搭載した。

 同製品はエントリーモデルでありながら、マルチコアを最適化する「EMC MCx」を搭載している。また、パフォーマンスを加速する「EMC FAST」も採用し、アクセス頻度の高いデータをSSDにキャッシュしてランダムI/O性能を向上させる「FAST Cache」や、アクセス頻度に応じてデータをSSD、SAS、ニアラインSASの間で動的に移動する「FAST VP」といった機能でパフォーマンスを高めるという。

 一方のDD2200(写真3)は、従来ミッドレンジのデータ保護ストレージと位置づけていた「DD620」の後継機種となる。「DD2200を新たにエントリーモデルと位置づけることで、同クラスのラインアップを拡張した」と渡辺氏は説明する。

 DD2200は、論理容量が最大860テラバイト、実行容量が最大17.2テラバイトと、容量はDD620の2倍。また、書き込みスループットは、重複排除のパフォーマンスを向上させる「Data Domain Boost」を利用した場合、DD620比で最大3倍となる最大4.7テラバイトになる。

 価格は、いずれも最小構成の場合でVNXe3200が126万5000円(税別)から、DD2200が220万円からである。チャネルパートナーを通じて同日より販売を開始する。