富士通マーケティングは2014年6月2日、中堅中小企業を対象にマイクロソフトのSaaS型クラウドサービス「Office 365」の導入を支援するサービス「AZSERVICE 導入支援 for Office 365」を提供開始した。Exchange Online、SharePoint Online、Lync Onlineの3サービスを対象に、運用ヒアリングから設定代行、管理者教育までを一元的に提供する。販売目標は、今後3年間で550社(2万7000ユーザー)。

 Office 365の導入支援サービスである。ユーザー先のオンサイトで、利用方法のヒアリング(独自のチェックシートを使用)、Office 365の設定代行(パラメーターシートの作成、ユーザーのライセンス登録など)、管理者の教育---を提供する。ユーザーサポート用に専用のコールセンターも用意した。導入対象のソフトは、メールサーバーのExchange Online、文書共有サーバーのSharePoint Online、メッセージングのLync Onlineの主要3ソフト。

 価格(税別)は、500ユーザーまでの場合に、基本サービスとなる「Office 365ベーシックパック」が86万円。設定作業を代行せずにユーザー自身で設定する廉価版「Office 365ライトパック」が32万円。別途オプションで、メールサーバーの移行支援サービスや、SharePoint Onlineのポータルサイト構築、Lync Onlineの設定代行(クライアントソフトの導入手順書の提供など)などのサービスも用意した。オプションの価格は個別見積。

 なお、導入支援サービスのユーザー事例に、伊藤園があるという。伊藤園とグループ企業のタリーズコーヒージャパンを合わせた約5400ユーザーに対して、Exchange Online、SharePoint Online、Lync Onlineの3サービスを、約3カ月で導入したという。