Microsoftの台湾法人は2014年6月3日から台北で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2014」にブースを出展し、無償版Windows「Windows 8.1 with Bing」を搭載したタブレットPCを複数展示した(写真1)。
Windows 8.1 with Bingは、Microsoftが5月に発表した低価格デバイス向けのWindows 8.1。Bingを既定の検索エンジンとして設定することを条件に、OEMメーカー向けにOSライセンスを無償またはそれに近い廉価で提供するものとなる。Microsoftの公式ブログではCOMPUTEX TAIPEI 2014においてこれらを搭載した低価格デバイスが登場することを予告していた。
Emdoorの「EM-8280」は、Windows 8.1 with Bingを搭載した8インチタブレット(写真2、写真3)。Atom Z3735Eプロセッサーに加え、Windows 8.1 Updateから新たに対応した1GBメモリー、16GBストレージという最小構成となる。展示機はメモリーの容量が852MBで550MBを使用、Cドライブには8.32GBが割り当てられ、空き容量は2.53GBとなっていた。
VIVOの「W11C」は、Windows 8.1 with Bingを採用する10.1インチのタブレット(写真4)。カラフルな背面が特徴。ディスプレイにはフルHD(1920×1200ドット)のディスプレイを、Atom Z3740Dプロセッサー、2GBのメモリー、64GBストレージを搭載する。
South Digitalの「W110A」も同様に、1GBメモリー、16GBストレージのWindows 8.1 with Bing採用タブレット(写真5)。ただし展示機では2GBのメモリーを搭載していた。プロセッサーとしてはAtom Z3735Dを搭載する。
いずれも低価格のAndroidタブレットに対抗できる、競争力のある価格になっているという。詳細については、「6月4日開催のMicrosoft Forumでの基調講演で発表する」(ブース担当者)とする。
なお、Microsoft Taiwanブースの展示機は「OEMパートナーによる製品が中心」(ブース担当者)となっており、6月3日時点では同社のSurface Pro 3の展示はなく、Surface Pro 2が展示されていた。この点については、基調講演後に何らかのアップデートが予定されているという。
第2段落で「OEMメーカー向けにOSライセンスを無償で提供するものとなる。」としていましたが、正しくは「OEMメーカー向けにOSライセンスを無償またはそれに近い廉価で提供するものとなる。」でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2014/6/3 19:40]