韓国Samsung Electronicsは現地時間2014年6月2日、同社が中心となって取り組んでいるモバイルOS「Tizen」を搭載したスマートフォン「Samsung Z」を発表した(写真)。商用販売される最初のTizenスマートフォンとなるSamsung Zは、2014年第3四半期にロシアで発売し、その後他の地域に拡大する。
Samsung Zは「Tizen 2.2.1」を搭載し、ディスプレイは4.8インチの「HD Super AMOLED」(解像度は1280×720ドット)。動作周波数2.3GHzのクアッドコアプロセッサ、2GバイトのRAMメモリーを内蔵する。ストレージ容量は16Gバイトで、最大64Gバイト拡張可能なmicroSDスロットを備える。
800万画素のメインカメラと210万画素のフロントカメラを装備し、指紋認証センサーを内蔵する。外形寸法は高さ138.2mm、幅69.8mm、厚さ8.5mmで、重量は136g。バッテリー容量は2600mAh。LTE通信をサポートする。
同社はSamsung Zの特徴として、すばやい起動、マルチタスク対応、なめらかなスクロール、Webブラウジングのレンダリング向上などを挙げた。
Samsung Z投入と同時にモバイルアプリケーション配信サービス「Tizen Store」も開設し、ユーザーがアプリケーションを追加できるようにする。
SamsungのTizenスマートフォンについては、今月ロシアとインドでリリースされる見通しだと、米Wall Street Journalが伝えていた(関連記事:Samsung、Tizenスマホをロシアとインドに投入予定との報道)。
またSamsungは、Tizenベースのテレビ向けソフトウエア開発キット「Tizen-based Samsung TV SDK」のベータ版を、7月前半にリリースすると発表した。米メディアの報道(InfoWorld)によると、Tizenベースのテレビは2015年に登場する見込み