SAPジャパンとヴイエムウェアは2014年5月29日、SAPのインメモリープラットフォーム「SAP HANA」が、「VMware vSphere 5.5」の仮想化環境における本番稼働で利用可能になったと発表した。

 これまでSAP HANAのvSphere上での稼働は、検証段階でのみ実現していた。今回本番稼働が可能となったことで、両社は各パートナーに対して必要な情報を提供し、vSphere上のSAP HANAを提供するためのトレーニングを実施する。

 SAP HANAがvSphere環境をサポートするハードウエアとしては、SAP HANAアプライアンスおよびSAPが認定したHANA対応のハードウエアが対象。vSphereのインスタンスごとに、メモリー1テラバイトまでと32物理コア(64仮想コア)までをサポートする。

 すでに海外では、メルセデスAMGが1テラバイトのメモリー構成でSAP HANAとVMware vSphere5.5を本番稼働させているという。また、ヴイエムウェアの親会社であるEMCでもSAP HANAをvSphere上で本番稼働させており、IT部門の人員を増やすことなくHANAのインスタンス数を5倍に拡大できたとしている。