シー・エス・イーは2014年5月29日、マトリクス認証ソフト「SECUREMATRIX」の仮想アプライアンス版「SECUREMATRIX Virtual Module」を発表した。VMware ESXi環境で利用できる。搭載OSによって、Red Hat Enterprise Linux版とCentOS版の2種類を用意した。ユーザー数に応じたライセンス費用のほかに、OS料金や配布メディア料金などの実費が必要。5月30日から提供開始する。

 前提となるSECUREMATRIXとは、縦横に文字が並んだ格子(マトリクス)表の位置情報を利用してパスワード文字列を確定させるOTP(ワンタイムパスワード)型のログイン認証ソフトである(関連記事:マトリクス認証「SECUREMATRIX」がHTML画面に変更、Flash/Java/ActiveXを不要に)。例えば、マトリクス表の左上からスタートして斜め右下に読んでいくというように、認証を受けるユーザーが事前に登録しておいた順番で文字を拾う。

 今回、SECUREMATRIXのソフトウエアを、仮想アプライアンスの形態で製品化した。VMware ESXiで動作する仮想サーバー上に、Linux OSとSECUREMATRIXをインストールして、仮想イメージとして固めたものである。2013年12月に出荷した現行版「SECUREMATRIXバージョン3.8.0」を搭載する。OS/サーバーソフトのインストールが不要となるため、導入が容易になる。

 SECUREMATRIXのライセンス価格(税別)は、25ユーザーで31万円。仮想アプライアンス版では、これとは別に、仮想アプライアンスに組み込まれているOSの料金や、メディア代金などの実費がかかる。OSの料金は、CentOS版が無料で、Red Hat Enterprise Linux版は有料(サブスクリプションライセンス)。メディア代金は、ダウンロード提供の場合は無償だが、DVD-ROMでの配布の場合は実費がかかる。