日本マイクロソフトは2014年5月29日、都内で開発者向けカンファレンス「de:code」を開催し、Windows 8.1 UpdateやWindows Phone 8.1に関する最新情報を発表した。基調講演には日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏が登壇(写真1)。同社の最新情報を共有した。

写真1●日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏
写真1●日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏
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写真2●開発者向け「de:code」を今後毎年開催する
写真2●開発者向け「de:code」を今後毎年開催する
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 今回が初開催となるde:codeについて樋口氏は、「以前はTechEdを日本でも開催していたが、震災があって中止していた。今年からde:codeという名前で再開する」と説明。「米国で4月に開催されたBUILDと、5月のTechEd North Americaの内容を凝縮。さらに日本固有のコンテンツも追加する。今後は毎年開催していく」と宣言した(写真2)。

 樋口氏は、最近のICTトレンドについて、「これまでAIなどはなかなか進展してこなかったが、実用に堪えるレベルになりつつあり、リアルタイムの機械翻訳などに使われている。コンピューティングパワーがクラウドに移行してきた」と説明。「一方で、デバイスも進化している。クラウドとデバイスの両方を、皆さんの顧客への提案内容として取り入れてほしい」と呼びかけた。

写真3●新たに注力する分野として「Usage」を挙げた
写真3●新たに注力する分野として「Usage」を挙げた
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 米マイクロソフトの新CEOにサティア・ナデラ氏が就任したことも紹介し、「純粋なエンジニア出身で、技術も理解できる」(樋口氏)と高く評価した。これまでの「モバイルファースト」「クラウドファースト」という注力分野に加え、新たに「Usage」をキーワードとして挙げた(写真3)。「これまでマイクロソフトの製品はシェアが高く、Windowsに新機能を搭載すれば自然と広まっていった。それだけでなく、実際に機能を使ってもらえてこそ価値がある」(同)と説明する。