韓国Samsung Electronicsは現地時間2014年5月28日、ヘルスケア分野での技術活用に焦点を当てた取り組み「Samsung Digital Health」を発表した。

 オープンなハードウエアおよびソフトウエアプラットフォームをベースに、高度なセンサー、アルゴリズム、データ収集、解析機能などを組み合わせた健康管理向けデバイスやサービスの開発を促す。

 同社は、オープンハードウエアのリファレンスデザインとして、リストバンド型ウエアラブル端末「Simband」を披露した。心拍数、呼吸数、血圧などを測定できる。モジュラー方式で機能を追加できるよう設計されており、バッテリー寿命の強化、フォームファクターの改善、高度なセンサーの追加、新たなアルゴリズムや技術の実装などによって革新的な製品を開発できるとしている。

 オープンソフトウエアアーキテクチャ「Samsung Architecture for Multimodal Interactions(SAMI)」は、クラウドを介して、さまざまなソースから集めた多様なデータへのアクセスを可能にする。デバイスやセンサーがそれぞれ収集したデータをクラウド上に保存し、分かりやすく分類されたかたちでアプリケーションやサービスから利用および分析できる。

 Samsungは、SimbandベースのセンサーやアルゴリズムとSAMIベースのソフトウエアを組み合わせることで、個人がより詳細に自身の健康や体調を把握し、管理できるようになると述べている。

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