キヤノンは2014年5月28日、ドキュメントスキャナーの新製品を発表した。無線LAN機能を搭載した個人/SOHO向けの「DR-C225W」や、A3用紙のスキャンが可能なビジネス向け「DR-M1060」など5機種。2014年6月から順次発売する。
DR-C225Wは、2011年に発売した「DR-C125」の後継に当たる(写真1)。DR-C225Wでは、DR-C125にはなかった無線LAN接続機能を搭載。パソコンやスマートフォン/タブレットから無線LAN経由でスキャンできる。
付属ソフト「CaptureOnTouch」も強化。ユーザーインタフェースを改良したほか、オンラインストレージサービス「OneDrive」や「Dropbox」などにデータを出力できる機能を追加した。傾き調整やトリミング機能の使い勝手も向上。さらに、PNG形式での出力に対応した。
本体の構造はDR-C125と同様で、スキャンした原稿が本体前部に収まるため、排紙のためのスペースが不要なのが特徴。読み取り速度は、A4縦・200dpiの場合でカラー/モノクロいずれも毎分片面25枚。価格はオープンで、予想実勢価格は4万2800円(税抜き)。
個人/SOHO向けには、小型の「DR-P215II」と「DR-P208II」も発表した。いずれもUSBバスパワーで動作し、ドライバーのインストールが不要。価格はオープンで、予想実勢価格(税抜き)はDR-P215IIが2万8800円、DR-P208IIが2万1800円。
ビジネス向けのDR-M1060は、A3用紙対応の入門機(写真2)。A4用紙のスキャンが主だがたまにA3用紙も読み取るというニーズに応えるため、オフィスの机の横に置ける大きさにしたという。前面のトレイから給排紙するため、本体の背後にスペースがなくても設置できる。
大きさは、トレイを空けた状態で、幅424×奥行き440×高さ210mm。読み取り速度は、A4横・200dpiの場合で、カラー/モノクロともに毎分片面60枚。価格は29万8000円(税抜き)。
ビジネス向けには、60枚の原稿をADFに積載できるA4用紙対応の卓上型スキャナー「DR-M160II」も発表した。新機構のローラーを採用し、異なるサイズの紙が混在する場合でも曲がらずに読み取れるようにした。価格は15万円(税抜き)。