インサイトテクノロジーは2014年5月28日、Oracle Database向けのDR(ディザスタリカバリー:災害対策)ソフト「Dbvisit Standby」を発表、同日販売を開始した。データベースを遠隔サイトで複製し、障害発生時に手動で切り替えられるようにする設定を、CUIまたはGUIベースで簡便に構築できるという。開発会社は、ニュージーランドのDbvisit Software。

 Dbvisit Standbyは、Oracle Databaseのデータを遠隔サイトで複製し、障害発生時に手動で切り替えて事業を継続できるようにするソフトである。Oracle Databaseのアーカイブログを暗号化した上で定期的にRsyncで遠隔サイトに転送し、転送先のOracle Databaseに反映する仕組み。この上で、監視データのしきい値設定/通知やKPI(評価指標)レポート出力などの機能を提供する。

 同様の仕組みを手動で構築する場合と比べて、簡単にDRシステムを構築/運用できるとしている。例えば、CUIとGUI(Webブラウザー)のいずれでも設定できる。待機系サーバーの自動構築や、障害発生時の手動切り替えの仕組みも提供する。特に、RACを使ったクラスター環境のDRシステムを手動で構築するのは難易度が高いが、Dbvisitを使えば簡単に構築できるという。

 本番系サーバーと待機系サーバーのCPU数の合計によって、3種類のライセンスを用意した。価格(税別)は、CPU数が1~6個の「Stanby Basic」が180万円、CPU数が7~9個の「Stanby Extended」が220万円、CPU数無制限の「Stanby Unlimited」が310万円。稼働OSは、Windows、Linux、UNIX。