米eMarketerが現地時間2014年5月27日に公表した推計によると、米Twitterの2014年における世界のユーザー数は前年比24.4%増の2億2750万人になる見通し。ユーザー数の割合(シェア)を地域別に見ると、アジア太平洋地域が32.8%と最も高く、このあと北米の23.7%、西欧の16.8%、中南米の12.3%が続くという。

 これらの地域で今後もシェアが伸び続けるのはアジア太平洋地域のみ。同地域のシェアは2018年に40.1%まで拡大すると同社は見ている。ただし現在Twitterのサービスは中国で遮断されているため、この推計に同国の数値は含まれていない。もし中国でTwitterが利用できるようになればアジア太平洋地域のシェアは著しく伸びるだろうとeMarketerは指摘している。

 eMarketerが注目している国はインドとインドネシア。今年のユーザー数の前年比伸び率はインドが56.9%、インドネシアは同61.7%で、この2カ国だけが50%を上回る見通し。両国のユーザー数は今年それぞれ1810万人、1530万人となり、英国を初めて上回る。これによりインドとインドネシアのTwitter人口は世界3位と4位になるとeMarketerは予測している。

 現在、Twitterのユーザー数が最も多い国は米国で、同国のシェアは20%強。この数値は今後低下していくが、2018年までは米国がTwitterの最大の市場であり続けるという。また2013年のTwitterの広告収入は、ほぼ4分の3を米国が占めていた。これらのことから、今後Twitterには新興国市場など米国以外の地域で広告収入を伸ばせる余地があるとeMarketerは指摘している。

 なお昨年の日本におけるユーザー数の前年比伸び率は22.4%だった。これが今年は17.4%になるという。日本の伸び率は今後一貫して低下し、2018年には米国とほぼ同じ水準の6.1%にまで下がるとの予測だ。

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