写真1●東京都内で講演する米Evernoteのフィル・リービンCEO
写真1●東京都内で講演する米Evernoteのフィル・リービンCEO
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写真2●Evernote利用者の3分の2はビジネス用途で活用していることを説明
写真2●Evernote利用者の3分の2はビジネス用途で活用していることを説明
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写真3●「自然なコラボレーション」の重要性を述べる米Evernoteのフィル・リービンCEO
写真3●「自然なコラボレーション」の重要性を述べる米Evernoteのフィル・リービンCEO
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 クラウド型情報記録ツールを提供する米Evernote(エバーノート)のフィル・リービンCEO(関連記事:エバーノートCEO シリコンバレー流を大いに語る!)は2014年5月27日、東京都内で開催した自社イベントで講演した(写真1)。「ツールを通じて知的労働がよりスムーズに、楽しくなるようにしたい」と述べるなど、情報共有を通じた業務効率の改善について熱っぽく語った。

 Evernoteの累計ユーザー数は1億人を突破したばかりである(同社のブログ)。リービンCEOは「1億人もの方々に我々の製品に触れてもらっているのはすごいことだが、残りの70億人ぐらい使っていないユーザーがいる。まだまだこれからだ」と話した。

 利用拡大の鍵を握るのが法人用途だとした。リービンCEOは「Evernoteのユーザーは個人契約が圧倒的に多いが、実は3分の2のユーザーがビジネス用途で使っている。この用途をもっと広げていきたい」と説明した(写真2)。

 2012年12月に法人版の「Evernote Business」(関連記事:「社内に埋もれていた情報を活用」、企業・グループ向け「Evernote Business」開始)を始めているものの、リービンCEOは「サービス開始から1年半だが、まだ満足していない。法人・組織ならではの使い方を見ながら、新機能開発に生かしたい」と意気込みを語った。

 Evernoteのビジネス向け機能強化の方向性として、リービンCEOは「現代の知的労働者(ナレッジワーカー)に起きている3つの変化を捉えたい」と述べた(写真3)。