写真●みずほ銀行の本店が入るビル外観
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 日本IBMは2014年5月26日、みずほ銀行およびみずほ情報総研が、プライベートクラウド「みずほクラウド」を構築したと発表した(写真)。既に2014年3月にはチャネル系システムを移設、稼働を開始しているという。業務システムを「みずほクラウド」に集約することで、システム基盤の構築コストを半分以下に削減するという。

 「みずほクラウド」の構築には、「POWER7+」を搭載したUNIXサーバー「Power 770」を本番環境向けに3台とサーバー仮想化機構「PowerVM」を利用。プロセッサ能力の動的な割り当てや仮想サーバーのライブマイグレーションを可能にしている。

 リソースのプロビジョニングには、「IBM Workload Deployer(IWD)」を採用した。システムの設計基準を実装したリソース基盤を、迅速に配布できる。従来のオンプレミス環境では2カ月間かけていた基盤構築を、2~3日間に短縮できたという。リソースの利用状況の把握や計画には、「IBM Tivoli Monitoring」を使う。

 みずほ銀行は今後、決済系システムや情報系システムに関しても、「みずほクラウド」への集約を進める。新サービス提供のためのシステムなどは、原則として同クラウド上に構築していく方針だ。