写真●データエクスチェンジ・コンソーシアム第1回全体会の様子
写真●データエクスチェンジ・コンソーシアム第1回全体会の様子
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 2014年5月22日、「データエクスチェンジ・コンソーシアム」の第1回全体会が開催された(写真)。同コンソーシアムは、企業や公的機関が持つビッグデータの活用を目的に、企業・団体間でのデータ共有について情報交換や研究を行う集まり。第1回全体会では、有識者による講演や特別協賛企業が参加メンバーに対して提供するサービスの説明、今後の分科会に向けた参加者によるアイデア出しなどを実施した。

 データエクスチェンジ・コンソーシアムは、ソーシャルメディア分析を手がけるデータセクションと、コンサルティングのデジタルインテリジェンスが主催者として2014年4月17日に設立を表明した。参加企業・団体がデータを持ち寄って交換し活用や協業の可能性を研究、新しいビジネスの創出やガイドライン策定につなげる。富士通総研、インターネットイニシアティブ(IIJ)、エム・データ、デジタルハリウッドが特別協賛企業として参加しており、自社のサービスや設備を参加メンバーに提供する。年間の参加費は30万円(税別)。

 第1回全体会では、多摩大学大学院経営情報学科の紺野登教授がビッグデータについて基調講演を行った。「ビッグデータは有用だが、気象データとマーケティングデータは全く異なる。後者が人間から生まれたものだということを忘れ、企業側の論理だけでデータを組み合わせても価値は生まない。目的をはっきりさせることが重要だ」とし、「今日の集まりは日本の産業を変えていく大きな試みの一つ」とエールを送った。その後、顧問として参加している、知能情報学者の北川高嗣教授(筑波大学)、情報学者の大向一輝准教授(国立情報学研究所)がビッグデータの意義やこの取り組みで注力したい点について講演した。