写真1●JR東日本ウォータービジネスの飲料自動販売機「アキュア」
写真1●JR東日本ウォータービジネスの飲料自動販売機「アキュア」
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写真2●チーム アキュア(team acure)の新ユニフォーム。発表会にはタレントのSHELLYさんとお笑い芸人のNON STYLE井上裕介さんも登場した
写真2●チーム アキュア(team acure)の新ユニフォーム。発表会にはタレントのSHELLYさんとお笑い芸人のNON STYLE井上裕介さんも登場した
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 JR東日本ウォータービジネスは2014年5月22日、駅構内の飲料自動販売機オペレーター約700名を「チーム アキュア(team acure)」として組織化すると発表した。チームとしての一体感を高めるため、新ユニフォームを用意する。現場のオペレーターが立てた仮説をデータ分析で検証する「仮説検証甲子園」などを通じて業務を改善、売り上げ向上を狙う。

 同社は駅構内に飲料自動販売機「アキュア」を展開。2009年以降はSuicaポイントクラブ会員の属性データを含む交通系電子マネーの利用データなどのPOSデータを蓄積している。本社では富士通ビー・エス・シーのオンメモリーデータベース「Oh-Pa 1/3(オーパ・ワンサード)」でデータを分析、地域や時間帯などによる売れ筋の変化をつかんで商品開発や営業施策に活用してきた。

 駅構内は、町中の一般的なロケーションに比べて1台当たり約5倍の売り上げがあるため「売れ筋商品を切らさず、死に筋商品を放置しない、オペレーション(商品配置、補充)の質が非常に重要」(同社の笹川俊成取締役営業本部長)。これまでも本社のデータ分析結果を現場に反映する取り組みは実施していたが、さらなる強化が必要と判断しチーム結成を決めた。

 15社、17拠点の約700名で構成されたオペレーターを一つのチームとし、統一したユニフォームを支給する。また、オペレーター自身が商品動向に対する仮説を立ててビッグデータ分析で検証して知見を得る「仮説検証甲子園」を実施する。発表会を2014年8月以降、年2回開催。モチベーションを高めるため、成績優秀者15名には「GOLDユニフォーム」を進呈する。オペレーター自身が売上を分析して現場に合ったお薦め商品にPOPを取り付けるなどの取り組みを強化し、2016年度には2013年度比で売上高110%を目指す。