写真1●FA-405の外観
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写真2●米Pure Storage、プロダクト&ソリューション・マーケティング、ディレクターのジム・サングスター(Jim Sangster)氏
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 ピュア・ストレージ・ジャパンは2014年5月22日、SAN接続型の外付けSSDストレージ「Pure Storage FlashArray FA-400シリーズ」(写真1)のラインアップを拡張したと発表した(写真2)。既存モデル「FA-420」に対して、下位モデル「FA-405」と上位モデル「FA-450」の2モデルを追加した。出荷時期は、FA-405が5月22日、FA-450が6月。OS新版「Purity 4.0」も6月に出荷する。価格は、FA-405が700万円台から。国内販売代理店は東京エレクトロンデバイス。開発会社は米Pure Storage。

 Pure Storage FlashArrayは、HDD(ハードディスク)互換のSAS/SATA接続型SSD(ソリッドステートドライブ)だけで構成した、SAN接続型のブロックストレージアレイである(関連記事:TED、オールSSDストレージアレイに毎秒40万I/Oの上位モデルを追加)。最大の特徴は、パリティデータの書き込みを抑制する独自のRAID構成など、SSDに特化したソフトウエアを搭載すること。この上で、SSDのランダムI/O性能を生かしたインライン重複排除などの機能を提供する。

 製品は、サーバーとSAN(Fibre ChannelまたはiSCSI)で接続するコントローラー装置と、コントローラーからSASで接続するストレージシェルフで構成する。ストレージシェルフには、2.5インチのSAS/SATA接続型SSD(MLCタイプ、容量は256Gバイトまたは512Gバイト)を24個搭載する。Pure Storage FlashArrayのモデルに応じて、コントローラー性能や容量の拡張性が異なる。

 今回、既存モデルのFA-420に対して、下位モデルとなるFA-405と、上位モデルとなるFA-450の2モデルを追加した。FA-405のスペックは、32Kバイトブロック時に10万I/O毎秒、物理容量は最大11Tバイト(256GバイトSSD×48台)。FA-420は、32Kバイトブロック時に15万I/O毎秒、物理容量は最大35Tバイト。FA-450は、32Kバイトブロック時に20万I/O毎秒、物理容量は最大70Tバイト。

スナップショット/レプリケーション機能を追加

 ソフトウエアも新版のPurity 4.0にバージョンアップした。新版では、スナップショット機能と非同期レプリケーション機能を追加した。なお、以前から搭載していた機能だが、Purityの特徴の一つが、インライン重複排除である(粒度は512バイト)。SSDへの書き込みを減らすことができるので、ストレージの容量単価が安くなるほか、SSDの寿命が伸びる。

 独自のサポートプログラム「Forever Flash」を採用し、製品を継続利用しやすくしている。3年ごとにコントローラーを新しいものに交換するサービスか、あるいは製品の追加購入と同時に保守期間をリセットして新たに最長7年の保守を再設定するサービスか、これらいずれかのサポートを受けることができる。