中国Lenovo Group(聯想集団)が現地時間2014年5月21日に発表した2014会計年度第4四半期(2014年1~3月)の決算は、売上高が94億ドルで前年同期比19%増加、純利益は1億5800万ドルで同25%増加した。

 事業別の業績を見ると、ノートパソコン部門の売上高は前年同期比16%増の48億ドルとなり、総売上高の51%を占めた。ノートパソコン出荷台数は同12.9%増加し、世界市場の同5.8%減を大幅に上回った。

 デスクトップパソコン部門の売上高は前年同期比14%増の27億ドルで、総売上高に対するシェアは29%。出荷台数は同6.8%増加した。

 スマートフォンやタブレット端末を手がけるMobile Internet and Digital Home(MIDH)部門は、売上高が13億ドルで前年同期から71%急増した。総売上高に対する割合は13%となる。スマートフォンの出荷台数は同59.4%増加し、スマートフォンとタブレット端末を合わせた出荷台数が4四半期連続でパソコンを上回った。

 地域別の売上高は、中国が31億ドルで、総売上高の33%を創出した。中国パソコン市場におけるシェアは32.6%で首位を維持した。

 アジア太平洋地域の売上高は17億ドルで、パソコン出荷台数は前年同期比14%増加した。同地域における市場シェアは15.6%で、前年同期から2.1ポイント拡大した。

 EMEA(欧州/中東/アフリカ)の売上高は前年同期比39%急伸し、26億ドルに達した。パソコン出荷台数は同33.3%増加し、同地域における市場シェアは15.8%で、同4ポイント拡大した。

 米大陸の売上高は前年同期比23%増の20億ドル。パソコン出荷台数は同18%増加し、同地域における市場シェアは11.4%で同2.5ポイント増加した。米国パソコン市場ではシェア10.8%を獲得し、米Appleを抜いて3位に立った。

 同時に発表した通年(2013年4月~2014年3月)の業績は、売上高が387億ドルで前年度比14%増加、純利益は8億1700万ドルで同29%増加した。製品出荷台数はパソコンが5500万台、スマートフォンが5000万台、タブレット端末が920万台だった。

 なお同社は今年1月に、米GoogleからMotorola Mobilityを、米IBMからx86サーバー事業を買収することで合意している(関連記事1:Lenovo、GoogleからMotorola Mobilityを29.1億ドルで買収、関連記事2:米IBMがx86サーバー事業を23億ドルで中国レノボに売却、約7500人がレノボに移籍)。

[発表資料へ]