写真1●NTTデータのSDNコントローラー「バーチャルネットワークコントローラー」の画面
写真1●NTTデータのSDNコントローラー「バーチャルネットワークコントローラー」の画面
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写真2●OpenFlow 1.3に対応させた日立金属のスイッチ「Apresia12000シリーズ」
写真2●OpenFlow 1.3に対応させた日立金属のスイッチ「Apresia12000シリーズ」
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 2014年5月20日、NTTデータと日立金属は、通信事業者へのSDNソリューション提供を目指した協業を強化すると発表した(プレスリリース)。

 NTTデータは、自社のSDNコントローラー「バーチャルネットワークコントローラー」(以下、VNC)の中で、プロトコル制御機能を担うコア機能「Network OS」に大幅に手を入れ、OpenFlow 1.3に対応。OpenFlow 1.3を使うことで、PBB(Provider Backbone Bridge)など通信事業者のサービスで幅広く利用されているプロトコルの制御が可能になるという(写真1)。Network OS上で「トポロジー検出」「死活監視」などを制御するためのライブラリも実装した。以前のバージョンのVNCでは、こうしたライブラリがなかった。

 日立金属は同社のスイッチ製品「Apresia12000シリーズ」「Apresia26000シリーズ」を、ソフトウエアアップデートによってOpenFlow 1.3に対応させる(写真2)。既に市場に提供済みのスイッチ製品を全てアップデートするわけではなく、同社のSDNソリューションの顧客向けに機能を提供する予定だ。

 上記のSDNコントローラー、OpenFlow対応スイッチを組み合わせて、2015年までに通信事業者の広域イーサネットサービスなどへの提供を目指す。なお、2社はVNCとApresiaを組み合わせたSDNソリューションを、2014年6月9日から開催される展示会「Interop Tokyo 2014」に出展する。