教育関連のIT製品やサービスの展示会「教育ITソリューションEXPO」が2014年5月21~23日、東京ビッグサイトで開催されている。タブレットを活用した授業のためのソリューションや電子黒板など、IT化による教育の進歩を感じさせる多数の製品が見られた。なお、会場への入場者は教育関係者に限定しており、一般公開はしていない。

 会場で目立つのは、タブレットを活用した授業ソリューション。多くのブースで教室のように机が多数並び、模擬授業を実施する様子が見られた。タブレットあるいはタッチパネル付きのパソコンが一人1台割り当てられ、講師が出す問題に参加者が回答すると、その内容を大きなディスプレイ(電子黒板)に表示するというデモが多かった。

多数のブースで教室のように机が並べられて模擬授業を行う様子が見られた。多数の来場者が生徒としてタブレットの使い勝手を試していた。写真はNECのブース
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 これまで教育の現場ではiPad、Android端末、Windowsタブレットが使われてきた。今後は米アマゾンのKindle Fireも選択肢となりそうだ。富士ソフトはタブレットを使った授業支援ソリューション「みらいスクールステーション」にKindle Fireシリーズを対応させた。「約2万円からと低コストなので、タブレットを導入する際に保護者が費用を負担しなくても導入しやすい」(説明員)というメリットがある。学校から外部に持ち出す際にはインターネットに接続できないようにするなど、セキュリティを保つための制御機能も備える。

富士ソフトはタブレット授業支援ソリューション「みらいスクールステーション」の対応端末にKindle Fireを加えた
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